保養方法
1. 開壺(初めての使用準備):
- 80度程度の熱湯で急須とカップの内外を洗い、窯から出た後の土気や火気を取り除きます。
- 全ての茶器を湯を張った建水(茶器を洗うための器)に入れ、一晩浸けておきます。これにより、急須内の鉱物分子が水温の変化に慣れ、使用時により滑らかになります。
2. 使用:
- お茶を入れる前に手を清潔にし、熱湯で急須とカップを温めます。お茶を一度洗った後、ゆっくりとお茶を楽しみます。
3. 泡茶(お茶を入れる):
- 汝窯を初めて使用する際は、淡い色のお茶をお勧めします。好みに応じて龍井茶、白茶、生普洱茶、または岩茶、烏龍茶などを選ぶことができます。異なる茶葉は開片の色合いに影響を与え、茶を淹れる習慣によって開片の大きさも異なります。
4. 開片:
- 開片は汝窯茶器の特徴で、使用することで徐々に開片模様が現れます。これには一定の時間と忍耐が必要で、これこそが汝窯茶器の楽しみと魅力です。通常、4ヶ月程度で開片が現れ始め、5〜6年後にはさらに進行します。
5. 清洗(洗浄):
- 真の鉱物釉で焼成された非遺汝瓷は密度が高く、茶渋が付きにくいです。毎回の使用後にきれいに洗うだけで十分です。軽い茶渋は歯ブラシに少量の歯磨き粉をつけて軽くこすれば落ちます。使用後は温水で洗い、逆さにして乾かします。茶以外の汚れや油汚れ、化学薬品には触れさせないようにします。使用しないときは、カップ全体を茶洗(茶器を洗うための器)に入れ、茶湯で線条を養います。
6. 保養と保存:
- 真のメノウ石釉で還元焼成された汝窯茶器は、保養が非常に簡単です。通気の良い乾燥した場所に置くだけで十分です。純石質の釉薬は1350度の高温で還元焼成されており、千年経っても色褪せず、釉質は玉のように滑らかです。釉光と火気が退いた後、天青釉色はさらに温かみを増し、控えめで高雅な雰囲気を醸し出します。